七輪お姉さん

日々のつぶやき

父とそれぞれ離れて帰宅

父は母の実家に居候。
私はこの家に帰宅しました。


泣くことはないだろうと思っていました。
でも和尚様の読経を聞きながら、父の魂がこの世とあの世とに分けられるのを感じました。父の魂が何かの境、何かの線引きの向こう側に分けられていくのを感じました。
父の写真を見ながら、涙が溢れ出して。
気づくと、葬儀屋さんが私にティッシュを手渡しに来てくれていました。
涙と鼻水でぐちゃぐちゃになりました。


私は心のなかで、祈りました、願いました。
父さん。私は全部許す。全部許す。
私が許すから、どうか神様、父さんを正しい仏の道に進ませてあげてください。
もう次に生まれ変わった世界では、もう二度と○○のような悪い女と巡り合わないようにしてください。
父さんが生まれ変わったら、もう今度は私とは違う、親孝行で頼りがいのある子供を授けてあげてください。
父さんが最後まで苦労しないで幸せになれるようにしてください。
私は許すから。私は全部許すから。父さんの罪はみんななくしてあげてください。


父さんは最後まで私のことを忘れなかった。


これからしなきゃならないことが沢山あります。
色々な手続き、49日と百ヶ日の法要に必要な諸々のこと。
お仏壇の用意など、まだまだお金もかかります。


そういう忙しいうちはいいのですよね。
落ち着いてからがつらいのだろうと思います。


私は何も頑張れませんでした。
父さんのために。