七輪お姉さん

日々のつぶやき

病院から呼び出しがきたら

次は妹に留守番を頼んで、母と二人で向かいます。
多分数時間病院にいることになるのかもしれません。


父は即身仏のように顔も体も骨が浮き出て、生きている人間の姿と思えない様子でした。
息はゼイゼイとして、体は冷たく、チアノーゼも出ていました。


それでも凄い力で私の手を握って離そうとしませんでした。
何度も起き上がろうとしました。


まだ。私のことを覚えています。
そして、私の姿を見ると持ち直します。生きていようとします。


もう、水を飲むこともできなくなっているそうなのに。


父は何度も死に時を逃してる。
苦しくないはずないのに。


今夜眠ったら、そのまま静かに、楽になれればいいけれど。
父は、死ぬのがとても怖いようです。
4月は寝る前毎晩、怖がっていました。
寝ているうちにそのまま死ぬと思う、と、怯えていました。


認知症の終末期、最後が近くなった時、ほとんど寝たきりになって意識が薄れるものだと聞いたり読んだりしていましたが。
あれほどまでに衰弱した体でも、父は私のことを忘れず、痛いくらいの力をこめて私の手を離そうとしないでいて、病室を去ろうとしている私をベットからおりて追いかけてこようとしました。


妹は怒っていました。
私の手から父の指を強引にほどいて引き離しました。
妹はとても心配しているからです。
父が亡くなる時に最後の執念で私を連れて行こうとすることをとても心配しています。
それが心配で、大嫌いな父のいる病室についてきました。


今夜は持ち越すと思っています。
でも、転院予定の水曜日までは、父はもたないのかもしれません。
けれど、転院できた時は終末医療介護を専門としている病院なので点滴などできることをすべてするので一ヶ月もつのではないかと考えています。


なので、今、ひとつの峠なのは確かです。