切ない言葉
父は毎晩私に泣きついてきます。
昨夜も仕事に行く1時間前に、泣き出しました。
すまん! おまえだけだ、俺が頼れるのは。すまん、おまえに苦労かけて。すまん、すまん、すまん。
父は小さくなった痩せた体と、頼りない、幼子のような小刻みな歩みで私に近づいて抱きつきました。
亡くなった兄弟達が今日きて、次はお前の番だって言ったから、俺はもう今夜死ぬ。
死にたくない、俺はお前から離れていきたくない。
お前から離れるのが嫌だ。死にたくない。生きていたい。
涙と鼻水をだらだら流しながら泣いていました。
私は父に、大丈夫、お父さん、お迎えなんてもう何ヶ月も前からみんな来てるよ、でもお父さんは逝かないでいるんだから嫌だって言えば連れていけないんだよ。心配いらないよ。今日は沢山歩いたでしょう?死ぬのは歩けない体になってからだよ。お父さんはまだ生きていられるから。明日も生きてるよ。心配いらないから、安心してね。心配すると頭が痛くなるからね、体によくないよ。
側で手を握ったまま話して眠れるまでついていました。
急激な体重減少、せん妄、徘徊。
「最後の7日間」というページがあり、何もかもが父の最後の近づきを思わせられました。
胸が苦しくなりました。
このブログへのコメントは muragonにログインするか、
SNSアカウントを使用してください。