七輪お姉さん

日々のつぶやき

朝から今まで

父がまた妄想で絡んできたということで朝から怒鳴りあいを両親がしていたようです。
車で帰ってくる途中妹を見かけたので「乗せていくよ」と声をかけたら「ううん、いいよ。家で喧嘩してるよ。そっち行かないとならないだろうからいいよ」と言うので、またか・・と帰宅しました。


「朝から怒鳴りあいをするのはやめなさい。
 特に、〇〇(妹の名前)のいる時くらいは怒鳴らないようにしなさい。
 仕事をやめたら一緒にこの家を出ていこうと言ってるんだよ?
 私はあなた達の面倒を見てあげたいけれど一緒に出ようって言われたら私は〇〇を選ぶからね。」と釘を刺しました。


その後しばらくして、車検の済んだ車を受け取ってきた父が「明日の四時に車検が済むからまたこいっていう話だ」と言うんです。母がまた半狂乱になりかけました。私は母に「あんぽんたんの言うことを真に受けてどうするの。話半分以下に受け流さないと身がもたないよ?」とよく話して聞かせるんですが。母は元々の気性が荒くてすぐにカッとなる性格をしているので家の中で火花が毎日飛びあって面倒です。こういう面倒もみています、オプションでなくて標準装備の面倒です。


いくらなんでも。今車検から受け取ってきた自分の車の他に、これの前のポンコツも車検に俺は出している、と言い張る父では埒が明きませんから。車検を頼んだ車屋さんに電話をしてストレートに「実は父は病院で検査を受けてアルツハイマー認知症がかなり進んでいるという診断をされているんです。それで父のいうことが思い込みでおかしなことになることが毎日なのですが、明日の四時にまた車検が終わると変なことを言うのでお話をちゃんと私が聞いて説明してあげようと思って電話をしました」とズバリお聞きしました。


結局のところ、車屋さんは、新しい車検証を明日四時に受け取りに来てくださいね、と話していたそうです。


父にゆっくりそのことを説明している間にも父は携帯がない、俺の携帯をどこに置いたか思い出せない、わからない、と呆けています。私のスマホで音の聞こえる場所を探す、これが毎日です。これも標準装備されています。


働きながらの介護は大変だということは私にもわかるようになりました。
昼働いていればいたで勤務中に家の中で火事を起こさないか、転んでケガをしないか、どこかにまとまった金額のお金、または銀行のカードなどを置き忘れてきていないか、心配はきりがないだろうと思います。私もいつも安心できないでいます。


週末、父はまとまったお金をおろしていました。水漏れを直していた私に二万円を渡そうとしました、私はやんわり断りました。それなのに翌日財布の中に二千円しかない、と言うんです。


今までにも財布をなくした、といって死ぬと騒いだことが何度もあります。
悪用されないように銀行と警察に相談してから死んでも遅くないよ、と私は言います。
父はへそまがりですから。死んでもいいよ、と言えば死にたがりませんから。


ボケた伴侶とたった二人だけで生活する年老いた方の心細さを思うと切なくなります。
国は、そういう人達を支援するべきだと思っています。老いて心細く、不安がつのるばかりのお金しか持たない人達を支援するべきだと。その人達は日本が成長する為に一生懸命働いてきた人達なんですから。