自分にカツを入れながら
変わってしまった父を側でいつも見ていると。
ほとんど機能しなくなった、小さくなった脳みそで、毎日心細さと恐怖に襲われているんじゃないんだろうか、と不憫になります。
自分が簡単な、なんでもないことをできなくなる。
思い出そうとしてもすぐ前のことがわからない。
かわいそうで悲しくなります。
涙に誘導されそうになります。
そんな時は「泣いてる場合か! 違うだろう!」と自分にカツを入れます。
そして、思い出します。
いつだったか、誰かが言っていた言葉を。
「人は年を取って、みんな忘れてしまう。
どんなことも忘れてしまったら苦しまないで死ねるように、なんだ」
色々なことを思って、まだ死にたくない、死ぬのが怖い、そう思うことなく死ねるようにそうなるんだ、と話した人がいました。
せめて父が亡くなる時には、なんにも悲しむことがなく人生を終われるのなら。
それまでに何があっても大丈夫。そんなことを思って心を弱らせずにいます。
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