七輪お姉さん

日々のつぶやき

眠れずに

休憩時間、事務所の中で泣いていました。


父が、穏やかな気持ちで、自分の家の中で、最後を迎えることができるように見守ってあげたいという私の願いが粉々になって、父は病院の中で孤独に最後を迎えるのかという考えに縛られていて。


父は昨夜、入院のことを話す私の手を握りながら、泣きたかったようでした。
悲しさが、表情の動かなくなった顔の向こう側で溢れているのを感じていました。
先週から、父は涙を流せなくなっています。
体の中の水分が足りなくなっているせいなのか、認知症の脳の萎縮によるものなのか、わかりません。泣きたくても涙が出なくなっているようです。


そして。
悲しくて、涙が、私の目から溢れてきます。
父の涙の出なくなった目、窪んで濁ってきた目。
歩けるのが不思議でしかないほど、生きていられていることが不思議になるくらい、衰弱してしまった父。


覚醒と睡眠を10分ごとに繰り返して眠らなくなった父。


こんな、仕事にならないような、ヤクタタズにしかならないような私が、何故今ここにいるんだろう。