七輪お姉さん

日々のつぶやき

父の手を握って

ずっとついていてあげました。


父はずっと話していました。


私は泣きながら父に、今までありがとうと言いました。

父が生きているうちに言いたかった。


父は、お前は俺の娘だから好きなのは当たり前だけど、それを抜きにしてもお前と会えて俺は良かった、俺が死んだらお前の部屋の近くの松の木の側に埋めて欲しい、いつもお前が話しかけにきてくれると嬉しい、と言いました。


父の最後を思うといつも悲しくなりますが、父が父でいられているうちに死なせてあげたい、とも思うんです。


父の心が壊れてしまわないうちに。