七輪お姉さん

日々のつぶやき

認知症の進みの早さ

様子がおかしくなってから八年。
暴力や暴言、幻覚がひどくなったのは三年前から。


飲み込むことがうまくできず、食べることがままならなくなっている父の体が一日ごとに弱々しくなるのを目にするといつも胸が痛みます。


私は長生きなどしたくない。そんなことも思います。
私の助けが必要な家族達を最後まで面倒を見れるだけの命でいい。
もう誰もいなくなった時には私の命はなくなっていい。
そう思うことが多くなりました。


もう残り少ない父の命の最後のこのひととき。
優しく包み込んであげていたいです。


眠れなくてもかまいません。
自分に使い時間がなくてもかまいません。
私はそう思っています。
少しの時間でも眠ろうとするのは、最後まで笑顔で支えてあげたいから。
私が倒れたらこの家は本当に回らなくなってしまいます。
私がライフラインになってしまいました。


私は神様に祈りません。
神様の存在は信じています。
けれど私達が神と呼ぶ、人間を遥かに超越した種族がこの宇宙に存在していることを信じていますが、私達人間が作り上げた神の概念は信じていません。
神と呼ばれる種族が存在しているけれど彼らは地球人の思惑などに影響も左右もされないほど、人間を超越しているでしょう。私達人間がアリ一匹の思惑など気にしないように。もしかしたら私達人間は神からすれば空気の中の細かいホコリでしかないかもしれませんし。
時間というものも神と人間とでは異なるのでしょう。
私達人間にとってはとても長い間この世界に神が不在になっていると思っていても、神という種族にとってはほんのまばたきひとつ分の時間でしかないかもしれません。
時々地球にも定期的にやってくるのかもしれませんがその年数が神と人とではどうにもならないほどの差があるのでしょう。


この世界に感謝することで満足です。
ちっぽけな存在の自分が、倒れずに父の介護をできていること。
家族を悲しませることなく健康でいられていること。
それを「神に感謝いたします」と口にしなくても、心のなかに感謝があることで満足です。