七輪お姉さん

日々のつぶやき

父の脳

昨日、検査の後、MRIの画像を見ました。
父の脳の萎縮はまた進んでいました。
三分の一くらいが縮んで黒くなっていました。
中心部分は大きな穴があいたように黒く空洞になっていました。
前頭葉だけでなくて脳全体が萎縮しています。


忘れる早さも進んでいます。
ついさっきのことも忘れます。


「覚えることのできなくなる病気」というのがそういうことなのです。
理解できなくなったのではないんです。
理解はできるんです。でもそれをすぐに忘れてしまう。
理解力はあります。だから感情だってあります。
記憶力が崩壊するのです。


時々父は興奮して怒鳴ったりします(母との会話中に)
でもそれも忘れてしまいます。
去年あたりは自分のしたことを忘れても、ぼんやりと断片的な記憶は持っていたように思います、父は。
でも最近の父は本当に何もかも忘れてしまいます。
今朝もまた通帳とハンコのことで母に怒って怒鳴って、Jちゃんの散歩を母にしてこいと言ったそうです。でもそのことを食事をする時にはもう忘れていて、食事の後にまた同じことで言い合いになり母の怒鳴り声と父の怒鳴り声が聞こえたので離れた部屋から二人のところに行きました。
私が通帳とハンコは預かって管理したほうがいいと銀行のほうからも言われて預かっているから、父さんが使う用事があるからおろしてこいと言えば私がおろしてくるよ、父さん、と話すことには頷きます。


でもそのことも忘れてしまうので、今日もまだ何度も同じやり取りをすることになるでしょう。


そういうことに私はストレスを感じないようになっていますが、母には強いストレスなのでしょう。最近の母は七年前の父に近い感じになっています。少し考えたらわかることがわからなくなっています。火の消し忘れなども日常化してきています。母の場合はアルツハイマーではない認知症の可能性のほうが高いのではないかと思っています。なんであれ、母は早期に病院で検査してあげたいです。父のように拒否するので連れて行けないでいるうちに進行してしまった、という同じことにはならないように。


最近は、私が若いうちでよかった気もしています。
私が若くなければ今の生活を乗り越えていけなかったかもしれない、って。


昨夜、妹の迎えに行こうと待っていましたが、九時半くらいに私はうたた寝してしまいました。何か聞こえたような気がしてスマホを見たら不在着信の通知があって、妹からでした。妹は昨日も夜10時まで仕事をしていたのでした。帰ってきた妹は「疲れて寝ているかもしれないって思っていたから気にしないで。それより四回も電話かけちゃってごめんね」と言ってくれました。「ごめんね、今からあなたの好きなサイコロステーキを焼いてくるから待っていてね」というと「無理しないで」と言いましたので「大丈夫、すぐ焼いてくるね☺」と言ってふわりふわりと歩いていきました。寝ぼけていたのでダッシュできませんでした、笑