七輪お姉さん

日々のつぶやき

毎晩の悩み

父が必ず夜七時から八時に起きてきます。
そして朝だと言い張ります。
どんなに優しく今は夜だと話しても、朝だ、馬鹿にするな、夜なわけがない、おれの時計はどれも八時だ、おれは寝ない、このまま起きている、うるさい、と怒り出します。
母が一番まいっているのがこれです。
時には夜中二時に起きてくるそうです。
そんな時間に起こされて、夜じゃない、おれは寝ない、起きている、と酷い顔つきで居座られることにまいっています。


だから、週末は必ず実家に行きます。
父と放れたいからです。
一緒にいると父は被害妄想で色々絡んでくるので。


お金のこと。
母の実家の幼馴染のこと。
被害妄想でずっと絡んだ挙句に、出ていけだの、離婚してやるだの、有言実行もできないくせに騒ぎを起こします。


それでも外の人達にはおとなしい弱々しいおじさんのように振舞います。


父は「あんなやつと結婚しておれは損した」と毒を吐きますが、私にすればかわいそうなのは母です。私が幼い頃からずっと浮気をして生命保険まで女に貢ぐために解約して、早くに認知症でぼけて困らせてきて。


今ブログを書いているうちにも何度も、おれは寝ない、朝だ、なんで寝なきゃならないんだ、邪魔にするな、やかましい、騙すな、夜なのに寝ていろってうるさい!!と何度も怒鳴りにきました。


もう私は疲れて泣き始めて、妹がやってきて私を抱きしめながら父を追い払いました。


二人で、廊下で抱き合いながら、私は泣いていました。
私が大丈夫だよ、と言うと妹は大丈夫な人は泣かないよ、と私を抱きしめていました。
私は大丈夫、あなたが生まれてきた時から私は何があっても大丈夫になれたから、もしあなたが不幸に巻き込まれて早くに死んでしまっても、私のいるこの世界にあなたの体がもういなくなってしまっても、私はずっとあなたを思ってる、変わらずにあなたの幸せを思い続けてる、だから私は大丈夫、私にとってあなたより大切なものはない、何よりも大切、だから縛りたくないの、私のことに巻き込んで縛りたくない、あなたの幸せが最優先なの、と言葉にして、妹はそれを聞きながら泣いていました。


「もう十分世話をしてあげたと思う。
 一緒に出ていこう」
妹は私を父のところに置いていきたくないのでしょう。


「男がこの家に一人しかいない状況で女に手を上げるのが人としてありえないことだから。」と言って、「許せないよ」と、妹は静かに言いました。とても静かに話す声の中に、何を持ち出したとしても変えることはできない重さがありました。


悲しいことを思います。
父は死んだときに、私を幸せにしてくれる。
そんな悲しいことを思います。