七輪お姉さん

日々のつぶやき

ホテルの掃除

ズバッと言います。
とても重労働です。
家の掃除がいくら上手でも務まるわけではありません。
一番早く多く「やめさせてください」と新人がギブアップしていく部門です。


仮に体力が漲っていても、次のハードルはメンタルになります。
トイレを汚したまま流さないでいくお客さんだらけ。
部屋は足の踏み場もない散らかりよう。
ピアスやらなんやら「部屋に忘れてきたみたい」と実際は部屋に忘れてなくても電話がかかってくれば散らかり放題の部屋の中からなんだって探す。
下着を脱ぎ捨てていくおじさんや女性も毎日多数。


先日、65歳以上の方が面接にきたそうです。
担当者はこの人の体力ではやれないと判断して、体力を必要としないレストランのほうを勧めてみたそうです。「家族の弁当を作らないといけないのでレストランはできない」と断ったという話を聞きました。


面接の段階でこの話はなし、と決まって良かったのだろうと思いますね。


65歳以上で家族の弁当って誰よ?とスタッフがハテナマークになってました。笑。
いや、私も笑ってしまいました。ご主人はもう定年でしょうし。ご主人も生涯現役コースなのでしょうか? それでも必死に働く気持ちの人達であればどんな条件でも雇ってください、働きます、となるでしょうから。あれはだめこれはだめ、という気持ちでホテルの掃除は務まりません。


私もいくつかわがままを受け入れてもらって働いています。
ホテルの夜勤は年を取った男の人だけ今までしてきたからと、日勤のフロントを勧められた時にそのお話を何度か断り、レストランを長く勤めていたスタッフが辞める時に「あなたは料理を好きだからレストランにきたらいいんじゃない」と言ってきた時にも、この人は何を勝手なことを言ってくるんだろうと心の中で思い「レストランの収入では困りますから^ ^」と断りました。


私はレストランを辞めるその女性のことを好きではありませんでした。夜勤は二人、平日と週末がいて、私は平日の担当者が辞めるので務めることになりました。前任者はフロントの仕事は最後まで覚えられなかった、あんなに仕事の覚えられない人いない、と支配人は苦笑いしていました。フロントの仕事が嫌いでレストランのほうにばかり手伝いに行っていたそうです。あの女性のファンだったらしいです。そして彼女は私にいつもあれをしろこれをしろ、前に勤めていた〇〇さんはやっていて、なんでもやっていた!と言いました。


週末担当のおじいさんは事務的なことだけをして掃除などは一切しない。
平日担当だったおじいさんは事務所の仕事を嫌っていてレストランの用務員みたいになっていた。
そして彼女は私にその二人を合体させた仕事量を私一人にやれという。


従いません。笑。その二人分の給料なら二人分の仕事をしますが一人分の給料で二人分を働く気持ちはありません、と。


彼女が辞めてほっとしました。
ストレスがなくなる、と思いましたから。
彼女が辞めないでいたら、私のほうが辞めていたかもしれません。